りこめも

思ったことをぽつぽつと!

先生体験をしてみた

こんばんは、りこです。

書く書く詐欺をしたままずっと書けていなかったそろばんのお手伝いをしている頃の話をぽつりぽつりと語って行きたいと思います。

※一応やめている形になるのですが、まだしつこく自分の教室という言い方をすることをお許しください。

 

 至って普通の(どちらかというと地味な)中学生活を送って、いざ卒業というときに、小2から通い続けていたそろばんの先生からお願いされたこと。

"教室を手伝ってほしい"

小さなプレハブの中とはいえ、3部制で授業を行っているうちの教室は確かにてんてこまい。特に小さな子どもの多い1部のクラスなんかは動物園状態。3部が自分の所属する時間だから、来れる日だけでもそれまでの時間採点や指導を手伝ってほしいとの旨でした。

 

前記事でも書いたように、ただ辞める理由なく続けていたわけだったけれど、もちろんそろばんが好きという気持ちもあり、その段階では教室の一番手でもあったのでプライド的なものも相まって、特に深く考えず了承したのです。

riko-x.hatenablog.com

 

 

 

実際できることなんて特に最初は全然何もなくて、生徒たちがやってきた宿題や授業中のプリントなどの採点をしながらパソコンがわからないやら壊れたやらの報告を受けたら見に行って…みたいな生活。

 

ただ途中から謎の責任感(?)が発動するタイプの私は、勝手に教室の模様替えを始めたり、簡単なところは教えたりするようになりました。先生も信頼してくれているので気にかけつつも放置してくれて、とてもいい距離感でお手伝いできていたと思っています。

最後のほうにはもうなんでもやる勢いでやっていたけれど、自分の中できちんと線引きはしていて、

①検定料や月謝など、お金関係の処理は絶対しない→預かって先生に渡す

②初めて習うところはまず先生からの指導

どうしても男の先生より私のほうに来ちゃう子はたくさんいたし(あとまあ女子大生ブランドみたいなものもあるかも)、ぶっちゃけ先生がやる指導と同じことをやろうと思えばできたとは思うけど、まずは先生が教えなきゃな、という意識があったので徹底していました。

なので私の仕事は、説明を聞いてやってみたけどできない、わからない、とか間違いなおししてるけれど合わない…みたいな子への指導がメインでした。

 

また、1度うまく生徒のケアができなかったり、もう一人手伝ってくださってる方と違う指示をすることが少しあったときに先輩に相談したことがあるのですが、"りこの教室じゃないから"という主旨のことを言われたのはとても印象に残っています。

確かにそうなんです。捉える人によっては、「いや手伝っている以上自分の教室でもあるだろ」みたいな感想になったり、すっごい突き放した言い方じゃんその先輩。って思うかもしれないけれど、私的にはとても大事なことだなって思ったのを覚えています。

 

これはもちろん、(自分の教室ではないから)適当でいいとかそういう意味ではありません。(自分の教室ではないから)先生のやり方に則った上で最大限頑張ればいいということです。そして無駄に過度な責任を負う必要もない。

そのあたりではっとして、無意識にやっていたさっきの線引きをさらに徹底したり、普通に忙しければ先生にも仕事を返したり(笑)しながら約7年くらいお手伝いさせていただきました。

 

高校の頃は忙しくない時期は部活を毎回早退して手伝うくらい几帳面だったけれど、大学生になりどうしても間に合わない日が出てきたり、ついに大学3年の頃には実家を出てしまったので行ける日も限られていました。去年のフリーター時代なんて尚更、そろばんに合わせてシフト出していたこともあったけれど難しいことも多く。

先生もたまに気が向いたら顔出してくみたいなスタンスなのによく受け入れてくれてたなあと思います。行けば毎回、今日は助かったよって言ってくれるし。それ聞くとよし次も近いうちに必ず!って意気込んでました。でも平気で1ヶ月くらい行けない

 

地区大会も、選手としては年齢制限で出れないけれど、お手伝いで裏側で駆け回ってました。これも自分のおじいちゃんおばあちゃんくらいの年代の方たちと一緒に仕事をするという貴重な経験でしたね。途中からうちの先生が機械に強いこともあって、成績処理とかにパソコン導入しだしたから私とか若めの先生ありきじゃないと回らなくなりましたけどね。みんなパソコンわからなすぎて正直イライラしたこともあります(笑)私も忙しいから聞かないで!って思いつつね。下っ端だから言わないけどね!

今年から行けない(というか呼ばれない)と思うのでどうなるのかと心配しております。

 

今の仕事も事務だけれど性質上(?)先生と呼ばれることが少なくはないという特殊な位置にいるんですけれど、この経験のおかげで呼ばれ慣れしててよかったなという印象です。

そろばんでは最初ずっと、「実は先生じゃないんやでー」とか否定してましたけど、途中からまあいっか。みたいな諦めモードでした。細かくいうと先生ではないけど、子どもからしてみたら教えてくれる人は先生なのだろうし、なんなら自分より大きい"大人"はみんな先生なのかもしれない。

 

今もそんな気持ちで過ごしているので、そろばん教室のことも度々思い出します。私の中のうちの教室はもう時間が止まってしまっているけど、たぶん今日も教室ではちびっこたちがわいわい騒いでいたのだろうし、進級したよって喜んで、帰って喜んでいる子がいるかもしれない。逆に先生に怒られて泣いてる子はいたかな…?

考えすぎるとキリがないし、寂しい気持ちにもなってくるのでこのあたりにします。

 

次に会いに行ったら私が以前教えた子たちがとってもうまくなってることを期待して。